ロシアによるウクライナ侵攻が始まって3年がたちました。

山口県光市の児童らが25日、平和の尊さについて考えました。



「人権・平和学習講演会」には、室積小学校の4年生から6年生と地域住民およそ140人が集まりました。

光市内でボランティア活動をしている「どんぐりの会」が、太平洋戦争中の日本を舞台にした朗読劇を披露したあと、ウクライナ出身で下松市に住む古谷ニーナさんが、ふるさとの現状を報告しました。

ロシアによる侵攻でウクライナでは、これまでに1万2000人以上の民間人が死亡しています。

アメリカのトランプ政権は早期停戦を目指し、ロシアと協議していますが先行きは見通せません。

ニーナさんは去年、3か月間ほどウクライナに帰り、改めて戦争の悲惨さを目の当たりにしました。

古谷ニーナさん
「道徳を忘れてしまうと平和を失ってしまいます。平和を失うのは簡単。取り戻すのはとても難しい」



児童らは、今まさに起きている戦争の話に耳を傾けていました。

6年生
「戦争で苦しんでいる人がいる中、私たちが幸せに暮らせることがとてもすごいことだと思って、これからもそのことに感謝して過ごしていきたいと思います」
「戦争もなく、何の争いもない平和な世界になってほしいと思います」

ニーナさんは「ウクライナについて考えてもらうことが平和につながるはずだ」と話しました。