広島を拠点に制作を続けている山口県山口市出身の陶芸家、渡邉陽子さんの作品展が山口市で開かれています。



満開のサクラをふんだんにあしらった小壺。

ピンク色に金が施され、光きらめく春の景色が伝わってくるようです。



作品展ではぐい飲みやカップ、アクセサリーなどおよそ100点が展示販売されています。

2010年にやまぐち新進アーティスト大賞を受賞した渡邉陽子さんは、繊細で華やかな作風で人気を集め、全国で作品展を開くなど活躍しています。



頭の上をつんととがらせた女の子がモチーフの作品は、15年以上作り続けているシリーズです。

花々や独特の模様のレリーフが女の子を彩ります。

水色とピンク色のマーブル模様が目を引く抹茶茶碗。

色をつけた土を混ぜ、ろくろで形づくることで生み出される模様で、サクラの花と相まって春風を思わせます。

レリーフの小さなパーツをつなぎ合わせたり、貼り付けたりする技法が特徴で、作品1点を完成させるのに2か月ほどかかるということです。

渡邉陽子さん
「長い冬が終わって春が来て気持ちが解放されるような、そういう体験を微力ながら作りましたので、そういうふうに感じてもらえたらいいかなと思ってます」

作品展は3月4日まで、山口市のギャラリーなごみスタイルで開かれています。