このイベントは、大きな音が苦手だったり、小さな音もうるさく感じたりする「感覚過敏」の特性がある人にも水族館を楽しんでもらおうと企画されました。

マリンピア日本海 学びのデザイン課 山田篤 課長
「当館ではここ数年、(年1回ほど)障害者の方に対するイベントを実施していたが、今年は音に焦点を当てて、大きな音が苦手な方、人混みが苦手な方にも気楽に来ていただけるように」

イルカショーはBGMをオフにし、アナウンスの音量を下げて開催。小さな子どもを連れた人からも好評でした。

訪れた人は
「上の子がこのくらいの時、ちょっとびっくりして泣いちゃったんですけど、もしかしたらきょうはそういう意味では見られたのかな」
「バリアフリーじゃないけど、みんなが同じ感じで楽しめるのは、お互いにいいかなと思う」

また普段、大水槽の前でマイクを使って行われているスタッフによる解説は、マイクなしで、スタッフが個別で質問に答える形式に。

音に過敏な人だけでなく、静かな環境でじっくりと魚たちの様子を観察したいという人にもおすすめだそうです。

マリンピア日本海 山田篤 課長
「普段聞こえない魚が跳ねた時の水の音とか、水槽の中で生き物が出している音も、もしかしたら耳をすませば聞こえてくるかもしれないので、そういうのを楽しんでいただきたい」

水族館側は音を控えめにしますが、お客は感想など自由に話してOK。普段と違う“ちょっと静かな水族館”でじっくり、ゆったり、魚たちの世界を楽しんでみてはいかがでしょうか。