気仙沼市本吉町のサケのふ化場では、2024年の秋に捕獲したサケの卵から人工ふ化した稚魚が体長6センチほどに育っています。25日は、生産組合の人たちが稚魚をトラックのいけすに移しました。そして南気仙沼地区を流れる大川へ運びおよそ6万1000匹の稚魚を放流しました。

生産組合によりますと、サケの不漁の影響で、今シーズン放流する稚魚は35万2000匹と昨シーズンの2割にとどまる見込みです。ふ化場の水温は例年並みの10度前後で推移したことから稚魚は順調に育っているということです。

気仙沼鮭漁業生産組合 菅野幸一組合長

気仙沼鮭漁業生産組合 菅野幸一組合長:
「天候も良く無事に放流できてホッとしています。一匹でも多く帰ってくることを期待しています」

生産組合では、サケ稚魚を3月中旬までにあと2回、大川に放流する予定です。