汚れたスニーカーも、ボロボロのぬいぐるみも、キレイに蘇る!職人ワザが光る、注文殺到のクリーニング店。人気のワケを取材しました。

ぺたんこでボロボロのぬいぐるみが、キレイさっぱり、ふわふわに!

職人ワザでぬいぐるみがピッカピカ!!いま注文殺到!話題のクリーニング店、人気のワケとは?

突然ですがみなさん、お手入れが大変なものってなんですか?

10代
「けっこう汚くなっちゃってるんですよ。面倒くさくなっちゃって、やらない」

20代
「革とか変になっても嫌なので、素人が手を加えるのも怖いなって」

多くの声があがったのは、スニーカーのお手入れ。そんなお悩みを解決してくれるのが、こちらのクリーニング店。全国に68店舗を展開する「靴専科」です。

料金は1足2750円からとあって、続々とスニーカーを預けに来るお客さんの姿が。

お客さん
「新しいものを買うっていうよりは、自分に合うものを長く履きたいなと」

実際に、このお店のスニーカーの依頼数は10年前からおよそ5倍と急増しているんです!

靴専科 大友良祐さん
オフィスカジュアルが浸透していき、スニーカーを履くシーンが様々なところで活用できるようになった」

こちらは、白いスニーカーを持ってきた20代のお客さん。

20代
「4、5年前くらいですかね、初任給でだいぶ使ったかなという感じ」

8万円で買ったという「プラダ」のスニーカー。全体的な汚れや、つま先の傷などが気になり、依頼したといいます。

はたしてプロの手でどれだけキレイになるのか!?

まず取り出したのは、真っ黒なインソール。店専用の洗剤をつけて、高圧洗浄機で洗い流せば…。

Nスタ
「うわ!スゴ!」

ビフォー、アフターを比べると一目瞭然!パーツごとに異なる洗剤を使用しながら、すべて手作業で洗うというこだわりです。

意外にも汚れているのが靴紐の下。これもプロの手にかかればピカピカに!!!

その後、乾燥機で8時間ほどかけてしっかりと乾かし、最後に傷の部分をペイント。色がはげていたつま先の傷も、側面などの汚れもすべてキレイに!お値段は補修も合わせておよそ1万円でした。

20代
「お~。びっくりしました。シンプルに。こんなにキレイになるんだっていう率直な感想です」

続いては山梨県にある「クリーニング403」。ここは洋服の他にも、ベビーカーやテントクリーニングまで幅広く行っているお店なんですが…。

「いらっしゃいませ。どうぞ」

続々と来店するのは、ぬいぐるみをかかえたお客さん。そう、いま注文が殺到しているのは、ぬいぐるみのクリーニングなんです。

黒ずんでしまったスヌーピーは白さを取り戻して、キレイさっぱり!ごわごわの毛並みになったサリーもプロの手にかかれば、ふわふわな毛並みと体の張りが復活しました。

サリーのぬいぐるみの持ち主
「触り心地は全然違いますね。おじいちゃんから若返った感じ」

お値段はぬいぐるみの大きさやクリーニングのコースにもよりますが、一体1672円から。追加料金で綿詰めなどの補修も可能です。

注文殺到のきっかけは、おととし、お店がSNSにアップした動画。「真剣なまなざしの職人と可愛らしいぬいぐるみのギャップがスゴい!」と話題に。

さらに…

「いまから取り出してみます。すごくキレイです」

香港メディアから「最強のクリーニング店」と紹介され、日本全国だけでなく、中国やアメリカなどからも注文が舞い込むように。

クリーニング403 森弥子さん
「本当にありがたいことに、(おととしから)2倍から3倍ほどのご依頼。年間1万体ほど依頼がございます」

ぬいぐるみにはお客さんの大切な思い出が詰まっています。

お客さん
「家に飾っていたり、(子どもの)成長とともに隣に置いて写真撮っていて」

こちらは、ぺたんこになったアザラシのキャラクター「しろたん」。片目がなくなってしまい、顔の周りが黒ずんでいます。

持ち主は群馬県に住む金庭さん。小学生のときに両親に買ってもらい、20年以上一緒に過ごしてきた宝物です。

金庭友里さん(30)
「片目がなくても手放せなくて、大事に持っていました」

ということで、この道35年の大ベテラン、志村工場長に任せることに!

クリーニング403 志村雅一 工場長
「部分的にかなりキツめの汚れですね」

まずはその顔周り。頑固な汚れは前処理として、手洗いしてから大型の洗濯機へ。状態を見ながら、「水の温度」や「洗濯槽の回転数」などを調整し、汚れを落としていきます。

洗濯機で脱水すると型崩れするおそれがあり、1日かけて自然乾燥。お直しで片目を復活させて、しっかりと綿をつめていき、アイロンは直接当てるのではなく、蒸気を吹き付けて毛並みを整えていきます。

そして2週間後。家族同然の「しろたん」と再会です。

金庭友里さん(30)
「ふわふわ~~。全然違います。2倍になりました。美味しいものを食べてきたんだな。お顔も真っ白になって、自分では落としきれなかったのも全部キレイに」

こちらは、東京都にお住まいの早川さん親子。1歳の娘・仁菜ちゃんは生まれた時から「くまのプーさん」が大好き。どこに行くにも連れて歩いているそうで…。

早川一葉さん(35)
「娘にとっては親友のような。長く使いたいなっていうのもあったので、クリーニングに出しました」

そんなプーさんは少し色がくすみ、綿がへたってなで肩に。全体的に少しお疲れなご様子。

こちらもプロの手にかかれば、アイロンでしっかりと毛並みを整え、綿詰めもした結果、腕はしっかりとあがって、色も鮮やかに。すっかり生まれ変わりました。

1週間後。“親友”との再会に満面の笑顔を見せる仁菜ちゃん。

早川一葉さん(35)
「プーさんは無くてはならない存在。やっぱり出してよかったなって」

大切なモノがよみがえるクリーニング。みなさんも依頼してみては?