「目標はない」その理由

駒田:(23日放送の)スタジオに落合博満さん(71)と中畑清さん(71)がいるんですが。

藤川:中畑さんにはいつもアドバイスを頂き、監督に決まってからも一度お会いして本当に感謝しています。僕が小学校5年の時に初めて握手した野球選手が中畑清さんですから。

藤川:落合さんは僕の中では日本の野球界で一番野球を知っていらっしゃって、一言に深みがある。何の意図があってその言葉を伝えようとしているのかを感じ取りたくて、過去の映像を見たりすることがあるので。きっかけがあれば落合さんの表現を選手に伝えてみようかなと思っているので、また考えさせていただけるような素晴らしい一言を頂きたいなと思っています。

駒田:最後にサインと目標をボールに書いていただけますか?

藤川:目標?目標はないんですよ。だからサインだけ…目標はね、隠しておきます(笑)。まだ1試合も戦ったことがないから、目標の立てようがないんですよね。地道に行きます。


そして迎えた22日の楽天戦(金武)・・・

「1試合も戦ったことがない」藤川監督にとって就任後初のオープン戦。打線では不動のレギュラーを目指す前川右京(21)、新3番としてさらなる飛躍が期待される佐藤輝明(25)がホームランを放った。

投手陣では門別啓人(20)が3イニングを無失点。試合は7対7の引き分けとなったが、藤川監督は選手の調整に一定の手応えを感じた様子。試合後には「非常に活発といいますか。選手たちの表情もいいですし。『まあまあ』という感じですかね」とコメントした。