2月4日頃からの寒気では、富山で最も深い積雪が72センチに達する大雪となりました。今回の17日からの寒波では前回ほどのおおきになっていないところが多くなっています。

この「差」はどこに?どうして?

日本気象協会北陸支店によりますと、前回との大きな違いは風向きの違いによるというのです。

JPCZの影響が小さく、上空の温度はほぼ同じで、風の条件のみが異なる2月5日と19日を比較してみると…。

5日と19日の条件は以下の通り

【2月5日】
風 日平均風向 西~西南西風(里雪型)
  日平均風速 18.7m/s 強風

日降雪量(cm) 
富山23、秋ケ島24、魚津27、朝日14
伏木13、氷見3、砺波9、猪谷54

【2月19日】
日平均風向 北西風(山雪型)
日平均風速 9.5m/s やや弱風
日降雪量(cm) 
富山4、秋ケ島11、魚津7、朝日8
伏木3、氷見3、砺波6、猪谷25

よって次のことがみえてきたということです。

・東部平地と伏木では、5日の方が降雪量が多く、19日との差が顕著になった。

・北西風の時は富山と秋ケ島の降雪量の差が大きくなる

・氷見は西風と北西風の時では差が出ない。いずれも氷見では大雪にはなりにくい

・砺波は西風と北西風での降雪量の差が小さい。
 西部南平地は山雪型でもある程度降雪量が多い傾向がある

・猪谷は5日(里雪型)の方が多くなった。これは風速による影響が大きく、石川県方面から山を越えて雪雲が流れ込んだ影響とみられる。

北陸地方は3連休大雪となりそうです。