東京駅への道路にはタンク・機関銃・大砲…

当時の東京市中に戒厳令が出された様子は
「宮城(皇居)を取りまく一帯は物々しい武装軍人に依り警戒され」「司令部のオートバイが矢の様に出入して」おり、「歩哨(警戒兵)が棒立ちとなって居るのを見ては全く生きた心地はしません」と伝えています。

さらには「朝日新聞社より新橋駅及び東京駅への道路はタンク・機関銃・大砲の陣は布かれて居ります」と今にも戦闘が起こりそうな状況だったことを伝えています。

大野さんは旧福岡町(富山県高岡市福岡町)の出身で、法政大学経済学部から東京朝日新聞の記者となり、戦後は富山で地域経済誌「実業之富山」を創刊した人物です。

30歳頃の大野伊吉さん(1909-1990)