オウム真理教による「地下鉄サリン事件」から3月で30年となるのを前に、公安調査庁はきょう、事件の風化を防ぐため、遺族の証言などを集めた特設ホームページを公開しました。

公安調査庁がきょう公開したのは、「オウム真理教問題デジタルアーカイブ」です。

この特設ページでは、「地下鉄サリン事件」を知らない若い世代が増える中、事件の風化を防ぐため、事件の遺族や対応に当たった地下鉄職員や医師など、およそ20人の証言や手記が掲載されています。

そのなかで、「地下鉄サリン事件」で夫を亡くした高橋シズヱさん(78)は、「オウム事件で悲しんだのは、犯罪を犯してしまった被告人たち、死刑囚たちの家族であり、もちろん私たち被害にあった者の家族であり、被害者本人であり、悲しむ人、人生を狂わされた人がとても多い訳ですから、そんなことが2度と起きないようにして欲しいと思っています」などと語っています。

このほか教団の活動の様子や、サリンがまかれた当時の地下鉄車内の様子などを写したおよそ100点の写真も公開されています。

鈴木馨祐法務大臣はきょうの会見で、「オウム真理教の問題は決して過去の話ではない」「教団には引き続き、観察処分を適正かつ厳格に実施をしていく」と話しました。