J1東京ヴェルディの城福浩監督(63)が20日、都内のクラブハウスでアウェイ鹿島戦(22日・カシマスタジアム)に向けて会見をおこなった。

16日の今季開幕戦では、J1昇格組の清水相手に0対1で敗れたヴェルディ。球際で戦えず、点差以上に完敗を喫した一戦を振り返り、城福監督は「見ている方に『ヴェルディって、こんなだったっけ?』っていう、そういう印象を持たれたんじゃないかなと。『あれ?ヴェルディって何かもっと尖ったものがあったはずで、何だったっけ?』くらいの、そういう感じを持たれてもしょうがないような試合をしてしまった」と反省を口にした。

不甲斐ない内容に、試合当日は「カッカしていた」という熱血指揮官も、「カッカして勝ち点が取れるんだったらいくらでもしますけど…」と、翌日は冷静に。試合映像を繰り返し見直し、分析。改善点を「気持ちの部分」と「ハードワークの部分」と「戦術的な部分」に分けて、選手たちに落とし込んだという。

次節の相手は、今季、鬼木達新監督(50)を迎え、戦力も大幅に補強した鹿島。「ポテンシャルとしたら、優勝争いに加わってくるくらいのチーム力がある。これは間違いないと思うので、まずは、個の良さを出させないようにチームとして戦うことが大事。個の良さをお互い出し合うような、殴り合うような試合をしてしまうと、非常に苦しい試合になる」と、警戒した。その上で、「我々が何を大事にしていて、何を追求してるかということが全く伝えられなかった開幕戦からは様変わりした様子を見せなきゃいけない」と、求め続けてきた「最後まで100%出し切る姿勢」で戦うことを誓った。