去年1年間の「すし」の消費額で“王者・石川”に代わり全国トップに躍り出たのが、日本一の“すし県”を目指す「富山」!その秘密に迫ります。

富山が日本一“すし県”に? 富山湾“天然のいけす”

熊崎風斗キャスター:
皆さん寿司といえばどこでしょうか?思い浮かぶ都道府県を教えてください。

【寿司といえばどこ? ※2023年 富山県調べ】
調査対象:東京・大阪・愛知在住 約4000人
1位「北海道」52.1%
2位「東京」9.5%
3位「石川」9.2%
4位「富山」8.9%
5位「静岡」 4.1%

やはり半分以上の人が北海道と答えます。4位の富山県はこれを“90%”にしたいと。富山県の壮大な目標ということなんです。

「寿司といえば、富山」というブランディング戦略を展開しているのですが、そのために2023年から「県外の若手寿司職人と県内寿司店のマッチング」や「寿司職人の養成学校の設立支援」などの取り組みを始めています。

毎年、県の魅力度ランキングが発表されますが、富山県はいつも20位台。上位と下位は目立つのですが、20位ぐらいが一番目立たないということで、富山県ブランディング推進課に話を聞くと。

富山県ブランディング推進課
「『魅力度ランキング』で富山県はいつも20位台。寿司という具体的なイメージを打ち出し一点突破したかった」

富山のポテンシャルはものすごいそうで、地形を見ていきます。「富山湾」があります。

まず3000m級の高さがある立山連峰から水が流れる富山湾は水深1000mほどで、かなり深いということです。3層ありまして・・・

沿岸表層水・・・ブリ、アオリイカ
対馬海流水・・・アマエビ、シロエビ、ホタルイカ
日本海固有水(海洋深層水)・・・ゲンゲ、紅ズワイガニ

「ゲンゲ」は幻の魚と言われてるそうです。この富山湾から約500種(日本海 約800種)の様々な種類の魚介類を取ることでき、“天然のいけす”とも呼ばれるそうです。

魚介がたくさん取れますが、なぜ「お寿司」にしようと思ったのか。
まず寿司は「SUSHI」として世界にも知られていますし、富山を“一体的にアピール”できるからだそうです。どういうことかと言うと…

ネタ:富山湾の魚介
シャリ:富山県産の米
合わせて・・・地酒、伝統工芸品

つまり寿司を押し出せば富山のブランド全体をアピールをすることができるということなんですね。

井上貴博キャスター:
すごくストンと腑に落ちました。ですがこのロジックでいうと、まず石川が最大のライバルという気がしますね。しかもある程度、富山県と近い特徴がある。

歴史・時代小説家 今村翔吾さん:
まず日本海で王座を取って、“ラスボス北海道”に挑むということですかね。

熊崎キャスター:
90%を取るには北海道という強力なライバル相手にどうするのかというところも、気になってくるところですが、富山県はカウンターで美味しいお寿司屋さんもたくさんあるんです。