青森県六戸町は、2024年に7人が死傷した事故が発生した交差点にある段差をかさ上げしてなくし、見通しのよい交差点にするために必要な工事の関連費用を新年度の当初予算案に盛り込む方針を示しました。

六戸町の町議会全員協議会で、佐藤陽大町長は、事故が多発する犬落瀬地区の交差点の工事に必要な関連費用を新年度の当初予算案に盛り込む方針を示しました。

この交差点では2024年9月、軽トラックが一時停止標識に従わずに交差点に侵入して、ワゴン車と衝突し、3人が死亡、4人がけがをする事故が発生しました。

また、2017年にも死亡事故が起きていて、近くの住民は町に信号機の設置を求めています。

ただ、警察や町によりますと交差点付近の道路には25cmほどの段差があります。信号機を設置するためには道路をかさ上げし、段差を解消することが必要になるということです。

町は、20日の議会で、この道路の段差などを解消し、見通しのよい交差点にするための整備を進める方針を示しました。

六戸町 佐藤陽大 町長
「町としては信号を設置できるような交差点をつくることを目指していくところではありますが、できることなら私の思いでは、信号がなくても町民の方々が安全に通ることのできる交差点をつくりたいという気持ちで強い決意でいます」

工事は2027年度中の完了を目指すということです。

また、警察は3月上旬にも交差点の4方向全てに一時停止の標識を設置するとしていて、信号機の設置についても引き続き町と協議することにしています。