全国一律には不公平感? 私立高校含めるか議論白熱

藤森キャスター:
私立高校を含めるかどうかの議論も白熱しています。

都心部と地方によって、公立高校と私立高校の数に違いがあります。私立高校に対するイメージも変わってくると思います。

【都心部と地方 公立私立の数】
・東京 公立高校186校、私立高校237校
・大阪 公立高校154校、私立高校94校
・秋田 公立高校45校、私立高校5校
・徳島 公立高校33校、私立高校3校
※文科省 学校基本調査より

日本総研主席研究員 藻谷浩介さん:
私が山口県で高校に通っていたときの私立高校のイメージは、今とは全く違いますよね。

その地区で、行ける高校が数校しかなく、そのうち1校は私立高校でした。

あまり勉強しない生徒やスポーツに熱中する生徒が私立高校に行っていたので、もし当時の山口県で私立高校だけ有償だとすると、すごく不公平だと思います。お金に余裕のある人が行くイメージは全くありませんでした。

おそらく、いまの秋田や徳島は似ていると思います。

全国一律の制度を作りにくいところはありますが、都会の人だけの考えでやるのは無理があると思います。

小川キャスター:
どう行われるべきなのでしょうか。

日本総研主席研究員 藻谷浩介さん:
全国一律でやるのであれば、私立高校に支援をするべきだと思います。

ただ、全国一律というより、県ごとに変えることができるようにした方がいいですよね。

トラウデン直美さん:
地域ごとに公立高校、私立高校の役割に違いがあると思うので、それぞれの状況を鑑みて、どう対応していくのか、全国一律では不公平感が出てきてしまうのかもしれないと感じます。

日本総研主席研究員 藻谷浩介さん:
やるとしても下限をどうするか、教育というのはもう少し分権が必要ではないかと思います。