所得制限の撤廃などで協議
小川彩佳キャスター:
年収の壁も、高校無償化も、合意に至らず。なかなか着地点が見えてきません。
トラウデン直美さん:
議論が深まるのは必要なことだと思いますが、進路にも関わることなので早く決着してほしいと思います。
中学生や高校生の世代にとって、一番いい形に落ち着いてほしいですね。

藤森祥平キャスター:
高校の授業料無償化についてです。
与党と日本維新の会は、▼所得制限の撤廃、▼私立高校に通う場合の年間支援額を45万7000円に引き上げる案などで、話し合いを進めています。
実現する場合、予算規模は5000億円を超えてくる見通しだということです。
小川キャスター:
まずは所得制限を撤廃することを前提に議論が進んでいるようです。

日本総研主席研究員 藻谷浩介さん:
所得制限があるのは当然だと思っていたのですが、詳しい現場の市長に話を聞くと、「実際にやっている側からすると、所得制限はない方がいい」と言っていました。
所得を制限すると、それを超えて稼ごうとするのを控える人が出てくるそうです。
逆に所得制限がないことによって、子どもがいて、もっと働こうという人を増やさないといけないということです。
ただ、所得が高い人はたくさん税金も払っているので、そんなに不公平ではないと思います。
財源の面で日本の税収は、株高もあって史上最高です。一方で、高校生の数は史上最低でかつ、これからさらに2割以上減ることが確定しています。何とか他のお金を削って、やるべきだと思います。