医療費が高くなった際に患者の負担を抑える「高額療養費制度」をめぐり、立憲民主党は19日、政府が検討する引き上げを凍結するための法案を国会に提出しました。

「高額療養費制度」をめぐり、政府は自己負担額の上限を今年8月から段階的に引き上げる方針ですが、がん患者の団体などから「命にかかわる問題だ」として凍結を求める声があがっています。

こうした声を受けて立憲民主党は、政府の方針を凍結させるための法案を衆議院に提出しました。

上限の引き上げが政府の審議会で検討された際、当事者から意見を聴取していなかったことなどを踏まえ、法案では引き上げを検討する際に、▼家計に与える影響や受診を抑制することにつながらないよう考慮することや、▼患者団体などの意見を聴くことを義務づけています。

立憲民主党は、法案が成立すれば“これらの手順を踏んでいない今の政府の方針は無効になる”としていて、今年8月からの引き上げはいったん凍結されると主張しています。