パチンコ店のロッカーに犯罪収益を隠し入れたとして、山口県警宇部署は19日、佐賀市の自称・塗装業の男(30)を組織的な犯罪の処罰及び犯罪収益の規制等に関する法律違反の疑いで逮捕しました。

警察によると、男はNTT職員や警察官をかたり不特定多数から金をだまし取る特殊詐欺グループの一員で、グループの中で受け子やかけ子に報酬を支払う役とみられています。男は去年10月、詐欺による犯罪収益のうち約100万円を福岡県筑紫野市のパチンコ店のロッカーに隠して保管し、報酬として受け渡した疑いが持たれています。

山口県警は去年12月、このグループのかけ子2人を摘発していて、その後の捜査で男の関与が特定されたということです。同グループによるものとみられる似たような手口の犯罪収益は約4億9000万円に及ぶとみられています。

警察の調べに対し、男は「覚えはない」と容疑を否認しているということです。

警察で詳しいいきさつを調べています。