前の村長のパワハラ疑惑を受けて長野県宮田村が職員を対象に行ったアンケートで、およそ13パーセントが、感情的な叱責を受けたと答えたことが分かりました。

宮田村 長谷川洋二顧問弁護士:
「前村長がパワハラ行為をやっていたということは事実として認容できる」

調査を担当した長谷川弁護士は17日の会見で、宮田村の小田切康彦(おたぎり・やすひこ)前村長によるパワハラが複数あったとする結果を報告しました。

小田切前村長は2024年12月にパワハラ疑惑が浮上し、1月1日付けで辞職しています。

村は現役や退職した職員などを対象に、ハラスメントに関するアンケートを行い、166人から回答を得ました。


それによりますと、およそ13パーセントにあたる21人が、前村長から感情的な叱責を受けたと答えました。

また、人格を否定されたり、差別的な言葉による叱責を受けたという職員も7人いました。


「お前はクビだ。すぐ辞表を持ってこい」といった発言や、机をたたいて威圧的に怒鳴り、「これだから公務員は嫌いなんだ」などといった発言もあったということです。

小田切前村長は結果を受け、「私がパワハラ行為を行っていたことは事実であり、心が傷つかれた職員や、不快な思いをされた職員の皆さま方に深くお詫びしたいと思ます」とコメントしています。

天野早人(あまの・はやと)宮田村長:
「今回の状況受けまして、村民の皆さまに信頼される役場でありたいと改めて思いました」

1月の選挙で当選した天野早人村長は、ハラスメント防止の条例を制定するなど信頼される役場作りを進めたいとしています。