■プロ野球 練習試合 ヤクルト 4-1 広島 (15日・ANA BALL PARK浦添)

ヤクルトは今季初の対外試合で広島に逆転勝利を飾った。試合は1点を追う6回裏、3番・赤羽由紘(24)の適時打で同点に。8回裏には4番・澤井廉(24)の2ラン本塁打で勝ち越しに成功するなど3点のリードを奪うとそのまま逃げ切り勝利した。

沖縄・浦添でキャンプを行っているヤクルトは広島とのこの試合が今季初の対外試合となった。昨季、チームは2年連続5位と低迷も、主砲の村上宗隆(25)はリーグトップの33本塁打86打点を挙げ2冠。長岡秀樹(23)は163安打で最多安打のタイトルを獲得するなど打撃面では成績を残した。

先発・松本健吾(25)はプロ1年目の昨季、3試合に先発登板し1勝1敗防御率4.40をマーク。2年目を迎えた松本健のこの試合の立ち上がり、広島の先頭・韮澤雄也(23)を中飛、2番・ファビアン(26)、3番・モンテロ(26)に左安打を浴び1死一、二塁と走者を背負った。しかし4番・二俣翔一(22)を三邪飛、5番・林晃汰(24)を二ゴロに打ち取り無失点で切り抜けた。

その裏打線は広島の先発・常廣羽也斗(23)に対し先頭の長岡が左安打を放ち出塁。2番・茂木栄五郎(31)は右飛、3番・赤羽由紘(24)は一ゴロも走者入れ替わり2死一塁とした。しかし4番・澤井廉(24)は二ゴロに倒れチャンスを活かすことができなかった。

松本健は2回26球を投げ抜き2安打1四球で降板、3回から2番手・金久保優斗(25)が登板も4回表、無死走者無しから4番・二俣にレフトスタンドへのソロ本塁を浴び先制点を失った。

1点を追いかける打線は後半戦に入った6回裏、広島の滝田一希(23)に対し1死走者無しから2番・茂木の代打で起用された西村瑠伊斗(20)が右二塁打を放ち出塁。その後滝田の暴投の間に西村は三塁を陥れると3番・赤羽がセンターへの適時打を放ち同点に追いついた。

終盤に入り8回裏、広島の益田武尚(26)に対し2番・西村が右二塁打を放ちチャンスを作ると1死二塁から4番・澤井がカウント1ボールからライトスタンドに2ラン本塁打を放ち勝ち越しに成功した。さらに2死走者無しから6番・橋本星哉(24)が左二塁打を放ち出塁すると続く7番・古賀優大(26)にライトへの適時打が飛び出し4点目を加えた。

3点リードで最終回は5番手・宮川哲(29)が広島打線を抑え勝利。ヤクルトは今季初の対外試合を白星で飾った。