地震や豪雨など災害発生時の拠点施設「富山県防災危機管理センター」が富山県庁敷地内に完成し、7日竣工式が行われました。

式には行政や工事関係者などおよそ60人が出席し、はじめに新田知事が「全国各地で自然災害が頻発しており、県民の安全安心の確保に努めたい」と挨拶。テープカットで完成を祝いました。

富山県防災危機管理センターは、10階建ての鉄筋コンクリート造りで延べ床面積は1万465平方メートル、事業費は64億円となっています。

また、この建物は最大5メートルの浸水を想定していて、高さ5メートル以上の位置に免震装置を配備することで水害や地震に対応できる構造となっています。

記者:
「4階には災害対策本部室が常設され、被災地の映像を関係機関に配信するシステムも導入されています」

ここでは最大110人の職員が業務にあたることができるほか、センター内には3日分の食料などが備蓄されていて、停電時でも3日間非常用発電機によって電源を確保することができます。

また、屋上にはヘリポートが設置されているほか、2階には保育施設が併設され、県職員や周辺の民間企業で働く人の子どもを最大で19人預けることができます。

富山県防災危機管理センターは10月11日から運用が始まります。