プラスチックごみによる海洋汚染を防ごうと、プラスチック成分を含まない肥料を使ったコメづくりを進めている宮城県気仙沼市内の水田で7日、初めての稲刈りが行われました。

稲刈りが行われたのは、気仙沼市の階上生産組合の90アールの水田です。

この水田では今年5月から、プラスチックごみによる海の汚染を防ごうと、プラスチック成分を含まないペースト状にした肥料を使ってコメ作りの実証実験に取り組んできました。従来の肥料は成分が徐々に溶け出すよう粒がプラスチックでコーティングされていて、プラスチックが分解されずにそのまま河川を流れ、海に流出する可能性があったため、海洋汚染の一因になると指摘されていました。

収穫では、従来の肥料と比較して、生育状況が遜色ないことが確認されました。

階上生産組合 佐藤美千夫代表:
「手ごたえがある、これを前向きに考え、これから日本の食なので、安心して食べられる」


肥料などを提供したJA新みやぎは、今後も地域と連携して環境に配慮したコメの生産を推進していきたいと話していました。