■FISスキージャンプW杯男子個人第22戦・札幌大会予選(14日、札幌・大倉山ジャンプ競技場)
ジャンプ界のレジェンド・葛西紀明(52、土屋ホーム)が予選は97.0mの52位で敗退となり、自身が持つW杯個人最多出場記録(578試合)の更新は叶わなかった。
今月1日の「TVh杯ジャンプ大会」で優勝した葛西は、9日に「雪印メグミルク杯」を制し、52歳で2週連続Vの偉業を成し遂げた。
この勢いで記録更新を狙った葛西だが、予選は97mと本来のジャンプには程遠く、56人中52位で50位以内に入れず。579試合目の本戦出場は持ち越しとなった。
予選を終えた葛西は「悔しすぎて、悔しすぎて、気持ちが飛んでしまった」と予選落ちに落胆。「練習でもあまりいいジャンプが飛べてなく、予選を通らなきゃならない、失敗したらどうしようっていう、プレッシャーがなんか変な感じになってしまって、大失敗につながってしまった。プレッシャーに押しつぶされてしまった」と振り返った。
これまで五輪8度出場、42歳176日でのW杯最年長勝利など7個のギネス記録を保持している葛西。「ここに合わせてきたんですけど、全てが水の泡になりました。失敗しなければ全然ラクに通過はできる調子でしたので、もう飛び降りた瞬間に“あ~”っていう、もうがっくりきましたね」と落ち込んだ。
今回は記録更新を逃したが、日曜日(16日)の個人第23戦では再び記録更新へチャレンジ。「もう少し集中しないと駄目だと思いますし、この悔しさを思い切りぶつけて、予選をしっかり通りたい」と次戦を見据えた。
また今大会は海外のW杯に遠征している小林陵侑(28)らも参戦しており、小林は130.0mの7位で予選を突破した。














