2024年度いっぱいで60年の歴史に幕を下ろします。3月に閉校し、4月に町内の学校と統合することになっている宮城県美里町の小牛田中学校で14日、閉校式が行われ生徒らが学び舎との別れを惜しみました。
美里町立小牛田中学校の閉校式には、生徒や地域住民らおよそ400人が出席しました。式では佐藤勇寿校長が「小牛田中学校の良さを多くの人に伝えていってほしい」と生徒を励ましたあと、在校生を代表し3年生の岩渕恵太さんが校舎に別れを告げました。

生徒代表 岩渕恵太さん(3年):
「高校生活の始まりとともに母校の形が消えてしまいます。しかしその思いが消え忘れてしまうことは決してありません。ありがとう。そしてさようなら。小牛田中学校」

1965年の開校時、小牛田中学校の全校生徒は992人でしたが、少子化に伴い現在は194人にまで減少しました。校舎の老朽化などもあり、3月に60年の歴史に幕を下ろします。

2年生:「思い出がたくさん詰まった学校で閉校するのは悲しい」
3年生:「悲しい気持ちと感謝の気持ちがある。居心地が良かった場所だった」
卒業生:「形が無くなったとしてもここで学んだことを忘れずしっかり後世に残していきたい」

美里町は小牛田中学校を含む町内3つの中学校を統合し、2025年4月にJR小牛田駅の東側に「美里中学校」を新たに開校します。