さらに“自分を俯瞰して見れる”メニューも

近藤選手が取り組む「メンタルビジョントレーニング」では、集中力を鍛えるサングラスと合わせて取り組んでいたのが目で見た情報を瞬時に覚えて処理する“ワーキングメモリー”というトレーニングである。

目で見た情報を瞬時に覚えて処理する“ワーキングメモリー”

まず3秒の間に6つのパネルの色を覚え、その後、スマートフォン画面上でそれらの色に関する出題がされる仕組みだ。高橋キャスターも挑戦し、初めは苦戦していたが、近藤選手も『すごい』と驚く順応性を披露した。

高橋キャスターも挑戦。近藤選手も『すごい』と驚く順応性を披露した。

高橋:
コツがわかってきました…おもしろい、やるとちょっとハマりますね
近藤:
楽しいですよね…どうしても試合になるとピッチャーに入り込みすぎてボールしか見えてこないんですけど、自分を俯瞰して見れる。自分の打席を空から見ているような、広い視野を持てたり、状況判断という意味でも余裕が出来る。

日本最強打者のさらに磨かれるメンタル

近藤選手は“ボールへの集中力”と“状況を俯瞰する能力”という打席で求められる、相反するポイントを細かく鍛えている「メンタルビジョントレーニング」の効果を実感している。

「メンタルビジョントレーニング」の効果を実感するのは…

Q.駆け引きは好きなのか?
近藤:

めちゃくちゃ大好きです。これらのトレーニングをやるようになってより考えられるようになりましたね。余裕が出来るというか、ただ来たボールを振るのではなくて、次どういうボールかな、次どういう配球、ここはインコース来るなとか、気持ちが安定していれば、そこに(狙って)いける。打席の中でも1球ストライクにしちゃうのか、ボールにするのかで、やっぱり全然変わってくる。選球眼は大事かなと思います。
Q.焦らないのか?
近藤:

焦りますね。やっぱり。焦りはありますけど、よりそこはメンタルとかメンタルビジョントレーニングもそうですし、そこの部分で行き過ぎず、行かな過ぎず、いい匙加減でやっぱり自分を外から見られれば、そこが大事かなと思いますね。

日本最強打者をさらに鍛えあげる“貪欲さ”も驚異

独自の練習のみならず、取材中には高橋キャスターに走り方のアドバイスを求めていた近藤選手。その貪欲さもトップを走り続ける秘訣といえよう。