福岡ソフトバンクホークス・近藤健介(31)。去年、パ・リーグMVPに輝き、かつての同僚である大谷翔平選手も「天才的」と称した日本最強バッターを支える独自のトレーニング法に番組キャスター・高橋尚子(シドニー五輪女子マラソン金メダリスト)が迫った。
キャンプ合流直前、鹿児島県・徳之島で汗を流す近藤選手を高橋キャスターが直撃した。実は徳之島は現役時代に高橋キャスターも合宿を行っている縁の深い場所である。

高橋尚子:
尚子ロードっていうのが実はあるんですけど、尚子ロード走ったり歩いたりは…
近藤健介:
車で。走った事はないです。走るの、大嫌いなんで。
高橋:
走るの大嫌いなんですか…ぜひ、行ってください。
こだわるのは出塁
日本最強バッターがこだわっているのは塁に出る事。すなわち、出塁である。簡単に凡退せず、フォアボールでも出塁し、得点につなげる。去年はリーグトップの出塁率でチームのリーグ優勝に貢献した。
近藤:
やっぱり出塁率と打率3割、出塁率4割ってところは必ずマストでしたいなと思っている所ではある。

Q.(高橋尚子)やっぱり、最高出塁率は特別?
近藤:
特別ですね、一番。やっぱり出塁率が高いっていうのは一番アウトになりづらい、という所ではあるので。
「メンタルビジョントレーニング」
その近藤が実践しているのが「メンタルビジョントレーニング」である。
近藤:
目で見て、いろんな情報が入ってきて、緊張したり・興奮したり、状況によっていろいろあるじゃないですか。それを自分でコントロール出来るように、というのがメンタルビジョントレーニング。

実際に見せてもらおうと、まず持ち出したのが特殊なサングラス。
実装した高橋キャスター曰く、「瞬きをすごく速くしてる感じです。片方ずつ。高速で点滅することで視界が遮られています。すごい面白い、距離感がわからなくなります」という視界の中でボールをキャッチする事で特に集中力が高まるとの事。

難易度が高い状況で近藤選手はそれぞれの手でボールをキャッチしてみせた。
近藤:
これを掛けてやって、ちゃんと見ようとする集中力と、(サングラスを)取った時の見やすさという(効果がある)…だから投げてくるボールを見るだけでも全然いいです。