(自主トレに参加した)選手のプロ野球人生が本当に豊かになるように

廣末記者
そんな青木さんの背中を追いかけて、たくさんの若手選手もついてきたということで、青木さんは、毎年、地元・日向市で若手選手の皆さんを率いて「チーム青木」で自主トレを行っていらっしゃいましたが、どういう思いから地元での自主トレをされていたのですか?

青木宣親さん
若い選手の力というのは本当に必要だったので、1人でも多く、そんな選手がまた出てきてくれたらなという思いなのですけど、とにかく、その選手のプロ野球人生が本当に豊かになるように、そんな思いを持って、自主トレに参加させていました。

(左から)青木宣親さん 川野AN 加藤AN

川野AN
「チーム青木」には、最年少で3冠を取った村上宗隆選手も参加されてましたが、(青木さんの)引退会見のときに村上選手の涙が印象的で、私、あの光景を見たときに、実は世のお父さん方もそうだと思うのですが、すごくうらやましい関係性だなと思いました。あれだけ世代の違う若い選手と心の絆が築けた関係性。どうしたら築けるものなのでしょうか?

青木宣親さん
本当にたくさんの出来事があったので、彼が1年目から関わることも多くありまして、その中でのやり取りが、涙に変わったのではないかなというのはありますが。

川野AN
(村上選手は)「生意気も言いました」と言っていましたよね。

青木宣親さん
もちろん、若いのでそういった尖った部分というのもあった方が自分はいいと思うので、ただ、プロでやっていくためには必要なことが必ずあると思うので、そのあたりのことは伝えていきました。