窪田さん「思うように走れない、『練習はできているのに試合で走れない』というのから始まって、そのギャップがどんどん大きくなっていって、最終的には練習も走れなくなって」

記録への焦りやプレッシャー。精神的に追い込まれ引退を決意せざるを得ませんでした。

窪田さん「陸上に関わりたくないって思っていた時期があった」

新たな出会い、そして再起へ

ある日、窪田さんはイベントで知り合った学生たちの練習を見に来ました。ひたむきな姿はあの頃の自分の姿と重なります。

――学生をみると学生の頃を思い出す?
窪田さん「思い出しますね。4年間がやっぱり濃かったし」

学生たちにとって窪田さんの存在は特別なようです。

熊本大学の部員「駅伝とかで活躍されていて憧れの存在というか、みんなの憧れですね」
――窪田さんが練習を見られてどうだったか?
熊本大学の部員「ちょっと意識しちゃいました、窪田さんの近くになるとフォームを意識した」

熊本で過ごし、新たな出会いを繰り返すうち「もう一度陸上に関わろう」と思うようになっていました。

窪田さん「好きじゃなかったら続かないので、『より楽しむ』『楽しみながら走れる』という部分もこれからはしっかり考えないと、と思っています」

そして、なんといっても窪田さんの一歩を支えたのは家族の存在です。