SNSを悪用した詐欺の被害が全国で急増しています。近年、特に目立つのが、投資名目で金銭を要求しだまし取る「投資詐欺」と恋愛感情につけこむ「ロマンス詐欺」です。それぞれの手口と対策を岡山県警の職員に聞きました。

SNS型投資詐欺とロマンス詐欺の去年1年間の被害件数と被害額です。岡山県では139件、約16億7600万円といずれもおととし(2023年)の1.3倍になっています。

一方、香川県では、260件、約23億7300万円とおととしの2倍になっています。2つの詐欺はSNSで最初のコンタクトを取ってくるという点は共通していますがそれぞれに手口の特徴があります。
まずは投資詐欺です。はじめにSNSを通じて知らない相手から連絡が来るといいます。その後、投資をすれば利益が得られると言葉巧みに信じ込まされます。
興味を持つと投資アプリをインストールさせられ、口座への振り込みを誘導されます。そして口座から利益や投資金を引き出そうとしても引き出せなくなります。
被害が拡大している要因について岡山県警の担当者は…
(岡山県警犯罪抑止対策室 佐藤泰弘室長)
「投資の関心の高まり、そこにつけ込んで犯人側がアプローチしてくる、これが増加の要因と考えております」