15歳未満で「小児がん」と診断される子供は、毎年2000人から2500人いるとされています。小児がんと闘う子供や家族の手助けになればと、自身も小児がんを経験した北九州市出身のアーティストが支援活動に取り組んでいます。
◆小児がんの子供たちのために

徳永真佑子さん「今回、絵を3枚用意したんですけど、まず象の親子の絵です」
医師「ありがとうございます」

北九州市に住む徳永真佑子さんです。小児がんと闘っている子供たちを励まそうと、自身が描いた絵を地元の病院へ贈りました。

徳永真佑子さん「ひとりじゃないよ、家族で病気を乗り越えようとか、そういう意味で家族の絵を描きました」
神薗淳司医師「小児がんで闘っておられる患者さんも結構いますので、見てエネルギーになってもらえればなと思います」

真佑子さんは、「まゆワッサン」という名前で活動するアーティストです。どこか不思議な動物などが描かれた作品は、ポップな感覚の色彩が特徴です。
徳永真佑子さん「絵本とか出したくて、自分の絵柄だったら見てくれる子供たち多いんじゃないかなって」
◆小児がん経験のアーティスト

実は真佑子さん、生後半年のころに小児がんと診断されました。手術や治療などの記憶はありませんが、両親から当時の思いを何度も聞くうちに、闘病中の子供たちに何かできないか考えるようになりました。

徳永真佑子さん「両親は、一時は抗がん剤も効かないし腫瘍が取れないところにあるから、私が死ぬかもしれないという状況になって、自分が苦労したっていうよりも、両親から大変だったんだよっていう話はよく聞いていたので、小児がんの子供たちもそうなんですけど、その家族もちょっとでも支援できたらいいなと思って」
この日は、年に一度の定期検査の日です。

徳永真佑子さん「日常生活を何も支障なく生きて、無事に生きているというのを有り難く感じる日だと思います」














