「親として警察に突き出すことだけはできなかった」

8日の被告人質問では、弁護人から瑠奈被告が自宅の浴室で損壊行為を行っている際にペンライトで照らしていたことについて聞かれ、修被告は「ビデオのピントを合わせるために照らした。作業がやりにくいから照らしたわけではない。カメラが回っていない間も、自分は遺体のどこにも触っていない」と証言し、犯行を手助けする意思はなかったことを主張しました。

現場のホテル(HPより)と瑠奈被告

一方、検察側から事件の数週間前に被害者と再び会うと言った瑠奈被告に対し、なぜ会わないよう咎めなかったか問われ「長く引きこもりで一人で何もできない娘が、一人でクラブに入ってアポまで取った。好ましくないことであっても、咎めることは思いつかなかった」と述べました。

瑠奈被告(31)と修被告(61)

そして弁護人から事件後、自ら通報できなかった理由を問われると「瑠奈にとって、両親しか世界の窓口がない、本人を警察に突き出すことはできなかった、親が突き出したと本人が理解すると絶望につながると思った、親としては突き出すことだけはできなかった」と話し、早く警察に来てほしかったと当時の心情を説明しました。

浩子被告(左)瑠奈被告(中)修被告(右)