旧統一教会への多額の献金などによる「家庭崩壊」。ある信者の家庭では、長男が焼身自殺にまで追い込まれました。それでも弁護士や警察は動いてはくれなかったといいます。今も苦しみの最中にいつづける信者家族の“過酷な現実”を取材しました。

■旧統一教会・信者の母と2世 “家庭崩壊”を物語る音声データ

今、旧統一教会の信者2世が「信仰の強制は虐待だ」と声をあげ始めている。「デビル」というキャラクターでネット配信を行っている女性も そのひとりだ。


信者2世のVTuber「デビル」
「2世の駆け込み寺みたいなところを作らないといけないなと思っていて・・・」

信者の母親と、信仰のない父親のもとで育ち、幼少期から母親の教団の活動によって両親のけんかが絶えなかったという。

旧統一教会信者2世の女性 
「母が小さな子どもを放置して、夜遅くなるまでご飯も食べさせないで毎日暗くなるまで家に帰ってこないから。すごい激しい喧嘩だから、もう物が壊れたりとか、壁に穴が開いちゃったりとかっていう。児童虐待です。児童虐待以外の何物でもありません。」

母親は現在も献金を続けており、それをめぐって言い争いになることもあるという。母親との会話を記録した音声がある。


「うちの子たちが病気になったら働けない、結婚もできない『ああ悪くなった』『もっと献金しなきゃ』ってなんでなるんだって聞いてんだよ。ずっと聞いてんだよ、それは。それなのに「わからない」って言って。またさらにお金をもっていくんだよ」

「先祖供養だよ」

「それで供養されたっていう、証拠がどこにあるの?」

「見えないもんね」

「金を取り返す気はないっていうの」

「お金取り返しても変わらないもん。先祖供養はしたから。それはもうやったことに関して私は悪いことしてなかったと思う」

「いくらかけた」

「自分は・・・何万円だから大丈夫。それはあなたに言うことじゃない」


「お母さんが貯めたお金じゃないわ。お父さんのお金だわ。そのお金をもっと学費に回してくれれば私だって大学行けた」

「そうだよね」