温暖化の影響などからサケの漁獲量が減るなかで宮城県気仙沼市はNTT東日本と協力して陸上養殖事業に取り組む協定を結びました。

6日、気仙沼市役所で行われた締結式では、気仙沼市の菅原市長と「NTTグリーン&フード」、NTT東日本で協定書を取り交わしました。

海水温の上昇でサケの水揚げが減るなか、陸上養殖魚を生産・販売するNTTグリーン&フードが、東日本大震災の津波で被害を受けた気仙沼市小泉地区で、来年3月操業開始予定の陸上養殖プラントを活用しNTT東日本の技術も活用しながら、安定した水産物の供給を目指します。

この陸上養殖施設では、ギンザケを卵から成魚に育て出荷します。また、トラウトサーモンの育成、販売もします。

菅原茂気仙沼市長:
「被災地全体にとつて、被災跡地の活用というものは大変な課題になっているので(陸上養殖事業は)大きな価値がある」
NTTグリーン&フード 久住嘉和代表取締役社長CEO:
「加工業者にも魚がなくて加工出来ない所にも提供したい。地場産業をより活性化する事が出来ると思う」

NTTグリーン&フード 久住嘉和代表取締役社長CEO

NTTグリーン&フードによりますと、外部から引き込んだ飼育水を浄化しながら利用する「半閉鎖循環式陸上養殖設備」でギンザケを商用生産するのは国内で初めてだということです。