東日本大震災の発生時に最前線で指揮をとった当時の町長や警察署長を招き、記者らが災害時のメディアの在り方について意見を交わすセミナーが15日開かれました。

仙台市内で開かれたセミナーでは、東日本大震災の発生当時、山元町長を務めていた斎藤俊夫(さいとう・としお)さんと気仙沼警察署長だった佐藤宏樹(さとう・ひろき)さんが最前線で災害対応するなかで見えた被災地とメディアの関わり方について講演しました。

元山元町長・斎藤俊夫さん:「山元町が被害率が(県内で)三番目に高いにも関わらず報道量が相対的に少ないのでは浮かばれません。」

元気仙沼警察署長・佐藤宏樹さん:「長期化する困難な生活の実相を広く社会に知らしめ継続的な支援が行われる起爆剤となるような報道が継続的になされることが大切。」

また参加した記者が災害時報道に求められることについて議論しました。この中では、震災を経験していない世代が増えるなか当時、何が起きたのか繰り返し伝えていくことが大切といった意見が出されました。

このセミナーは災害報道のあり方を考えようと定期的に開かれていて、放送局や新聞社から合わせて27人が参加しました。














