せきが長く続き、乳幼児が感染すると重症化のおそれもある「百日ぜき」について宮崎県内で感染者が増加傾向にあり、県が注意を呼びかけています。

発熱や鼻水など、かぜのような症状から始まり、せきが数週間続く、感染症の「百日ぜき」。
乳幼児が感染すると、呼吸器不全など重症化のおそれもあります。

(宮崎県薬務感染症対策課 日高真紀さん)
「せきが次第に激しくなってきて、連続した短いせきの後に、息が『ヒューヒュー』いうような音が出る。せきの発作を繰り返すという症状経過」

こちらは県内で確認された「百日ぜき」の感染者数の、過去5年間の推移です。今年はすでに36人確認され、去年1年間の感染者数に早くも迫る勢いです。

せきやくしゃみなどの飛沫で感染する「百日ぜき」
子どもを中心に感染が広がっていて、県は、手洗いや早めの受診などを呼びかけています。

(宮崎県福祉保健部薬務感染症対策課 日高真紀主幹)
「手洗いやせきエチケットをしていただくこと、また、症状が出るときには早めの医療機関の受診していただくことをお願いしたい。また、百日ぜきについては、定期の予防接種ということで、生後2か月からワクチンの接種が可能となっているので、そういったご検討もしていただければと思います」

【参考】
今年、感染者が相次いでいる「百日ぜき」ですが、改めて県内の感染者数の推移です。
過去5年間では1けた台の年もあるなか、去年は59人確認されました。

今年はおよそ1か月の間ですでに36人確認されているということで、今後の感染拡大が懸念されています。

今年の感染者36人を年齢別にみると10歳未満が8人、10代が27人、50代が1人と子どもを中心に感染が広がっていて、保育施設や学校での集団感染につながる可能性もあるということです。


県は、手洗いやマスクの着用に加え、生後2か月からできるワクチン接種が効果的としています。