救急隊が1秒でも早く現場に到着するための実証実験が北九州市消防局で7日から始まります。

AIを活用し通報が多いと予測された地域にあらかじめ救急隊を配備して到着時間を短縮します。

北九州市消防局では6日午後消防庁から救急需要の予測結果を受信した後、需要が高いと想定された地域の消防署に救急隊を移動させる様子が公開されました。

「消防局指令センターから各署一斉にお知らせいたします、機動救急隊は折尾分署、浅野救急隊は門司本署へ移動配備してください」

これは消防庁と北九州市消防局が共同で行う実証実験で、過去9年間の救急出動データと北九州市の気象データを人工知能=AIで解析して救急要請が多い地域や時間帯を予測し、あらかじめ救急隊を配備します。

RKB 若松康志 記者
「AIが解析した救急要請の需要が多い消防署に救急隊員が待機しています」

「救急指令、機動救急隊出動、急病、小倉北区~」

待機先では救急事案があったという想定で、出動するまでの手順を確認していました。

北九州市消防局ではおととし現場到着までの平均時間は10分15秒でしたが、AIを活用することで15秒の時間短縮が見込まれるということです。