企業の物やお金の取引の状況などを記録する「簿記」に盛岡市の小学生が挑戦しました。指導したのは、小学校のすぐ近くにある盛岡商業高校の生徒です。
「よろしくお願いします!」
盛岡市の本宮小学校の5年生を対象に6日開かれた「簿記体験学習会」は、児童に簿記への理解を深めてもらおうと、小学校の窓から校舎が見えるほと近くにある盛岡商業高校が初めて実施したものです。

学習会では、高校で簿記を学ぶ会計ビジネス科の3年生が講師を務め、児童はお金の流れを知るためのさまざまなゲームに挑戦しました。
「簿記」とは、企業などが物やお金の取引の状況などを記録するための方法の一つで、経済活動には欠かすことのできない技能です。
リンゴの販売を疑似体験する「すごろく」では、児童が簿記で収入や支出を管理する大切さを学んでいました。
(児童の反応)
「売り上げを選ぶべきか仕入れを選ぶべきか…いえーい!」
(児童は)
「リンゴを売ったりするときランダム性があって楽しかった」

今回の学習会は、日頃から簿記を学ぶ高校生たちにとっても刺激になったようです。
(生徒は)
「教えたことをすぐ学びに変えていて、この授業で商業高校の活動を生かすことができたと思う」

「みんなかわいい。コミュニケーションの取り方や教え方を学べた」
きょうの学習会は、簿記の大切さや魅力を広めるだけでなく、地域の学校同士の貴重な交流の場にもなったようです。