2月に岩手県大船渡市で発生した、大規模山林火災で生じた被災木の利用促進に向けた検討会が行われました。
大船渡市内で行われた16日の検討会には、県内の林業関係者や木材加工の事業者などおよそ70人が参加しました。
検討会では県林業技術センターが2月に大船渡市で発生した大規模山林火災で生じた被災木の強度調査の結果を報告しました。
報告によりますと、スギは樹皮の損傷による防虫や抗菌機能の低下が懸念されるものの、加工した場合の強度は通常の木材と変らないことが報告されました。
2017年に山林火災が発生した釜石市の尾崎半島の視察も行われ、被災後の調査に当たる京都大学防災研究所の峠嘉哉特定准教授が現場を案内しました。
(峠特定准教授)
「焼損がかなり強くて完全に枯死していて、掛かり木といって木が倒れて他の木にぶつかって支えている非常に危ない状態。中に入るのは難しいと思います」
峠特定准教授は、焼けた山林の再生に向けて被災木の利活用が重要だと参加者に伝えていました。














