少ないウイルス量でも感染
ノロウイルスの特徴について富山県衛生研究所の大石和徳所長は――
富山県衛生研究所 大石和徳 所長
「突発的なおう吐というのが割とこの病気の特徴。患者の吐物や便からはものすごい量のウイルスが排泄されるので、特に嘔吐したりすると周辺にウイルスがですね、空気中に舞う」
患者の嘔吐物や便には1グラムあたり100万から10億個ものノロウイルスが含まれていて、少ないウイルス量でも感染する「強力な感染力」が特徴です。

ウイルスを含むカキなどの二枚貝を十分に加熱せずに食べた場合に感染することが知られていますが、ノロウイルスが大流行した2017年には「刻み海苔」を介して全国2000人以上が感染しました。
2017年当時は、裁断や梱包する作業の過程で作業員を介してウイルスが混入したと考えられていて、ノロウイルスの感染力の強さがわかります。
富山県衛生研究所 大石和徳 所長
「何にでもウイルスがくっつく。ウイルスを持つ人が触ればくっつく。ウイルスの量のレベルが違うので、本当に触っただけで全部を汚染するというか、そういうことが起こる」

ノロウイルスの主な感染経路は汚染された食品から感染する「経口感染」、ウイルスを触った手やドアノブなどを介してうつる「接触感染」、くしゃみなどによる「飛沫感染」や密閉された空間での「空気感染」と多岐に渡ります。














