値上げの波で苦境に立たされているのは飲食店も。そんな中、魚を扱う現場ではこれまでは捨てられていた「未利用魚」を有効活用し、価格を安く抑える動きが出ています。
■値上げ相次ぐ中 価格据え置き「くら寿司」の海鮮丼 そのワケは…?
約40年続けてきた「1皿100円」!も、値上げの波には逆らえず・・・10月1日から税込み110円のメニューを115円に値上げした大手回転寿司チェーンの「くら寿司」。
実は、中には価格据え置きの商品があるのをご存じですか?
それがこちら!

マグロやイクラなどがのった「旬の海鮮丼」お値段500円!(※平日限定17時まで ※一部取り扱いのない店舗もあります)
低価格メニューが値上げされた中、
この丼がワンコインで提供できるワケ・・・というのが!
くら寿司広報部 小山裕一郎さん
「円安だったり為替の影響を受けにくい。国産の天然魚の中でも『低(未)利用魚』と言われるあまり市場に出回っていない魚も活用しています」
定置網にかかった魚を丸ごと買い取る「一船買い」をしているくら寿司。中には市場価値の低い「未利用魚」がいて、それをあえて海鮮丼に使用することで、価格据え置きが実現できたそう。

くら寿司は9月も未利用魚の「ニザダイ」を販売したところ、準備した14万食が1週間で売り切れるほどの人気に。
この「ニザダイ」、独特の臭いもあり、商品化しづらい魚なのですが、廃棄予定のキャベツを与えて養殖飼育したところ臭いも軽減。美味しく味わえるようになったのです。

くら寿司広報部・小山裕一郎さん
「低(未)利用魚は色んなものの値段が上がっている中でも非常に役立つ、非常に可能性を秘めていると思います」