議員と経営者 ”二足の草鞋” 睡眠削っても…

小矢部市の山あいにあるカフェ、バッシュワーバリーです。
毛田千代丸キャスター
「チューリップテレビの毛田と申します。きょうはよろしくお願いします」
カフェ経営 林 登さん「よろしくお願いします」
経営者の林登さん、36歳。実は、現職の小矢部市議会議員でもあります。


28歳で東京から地元小矢部にUターンし、30歳の時、最年少で小矢部市議に初当選。その後、起業し、実家の古民家を改装したカフェをオープンしました。

1期目は週末になると必ず店頭に立っていたと言いますが、2期目となった今、接客するのは月に1回あるかないかだと言います。
カフェ経営 林 登さん
「青年会議所の活動だとか、地域の活動、いろんな活動に出るように最初よりも増えていったので、だんだんなるべくこっちを減らして議員活動に専念したいなという」

こちらが林さんのとある1日です。朝6時に起きて新聞などでニュースをチェックした後、議員関係の会議資料を確認。午前10時から店舗の運営会議やSNSの更新を行い、午後からは議会で委員会などの会議に出席。夜は自治会や青年会議所の会合に参加し、帰宅は9時ごろ。寝るのは明日の準備を終えた深夜12時ごろです。

1日のうち、会社関係に割く時間は2時間ほど。移動や食事、入浴を除いた時間のほとんどは議員活動に充てています。
林さんは兼業の利点について議員とは異なる目線を持てることだと話します。
カフェ経営 林 登さん
「議員だけやっていると、結局議員の目線しか持ってない。企業側の目線だとか飲食店やっている人の目線ていうまた違う目線があるので、そこを自分が自ら体感して理解して『あっちこういう現状だよね』『こういう支援が必要だよね』っていうのを身をもって考えることができると思いますので。議員だけじゃなくて兼業で仕事をしていく、地元で仕事をすることの重要な意味だと思っています」

兼業は収入面の理由も大きいという林さん。小矢部市議の報酬は月36万円、所得税などが差し引かれた手取りは28万円ほどです。

経営者としての報酬は月に数万円ですが、会社員などが対象の厚生年金に加入できるメリットがあると言います。
カフェ経営 林 登さん
「議員は基本的に国民年金とか国民健康保険だとかに入らないといけないわけです。そうするとどうしても掛け率が高かったり、負担金が大きいわけでして、その辺を軽減して自分の生活守るためにも私は会社の方で社会保険とか入るようにしていますのでそこで少し負担が軽減されているような形になります」