東日本大震災の津波で町の職員ら43人が犠牲となった、宮城県南三陸町の旧防災対策庁舎に新たに照明が設置されることになり、3日から工事が始まりました。

2024年7月から町の所有となった宮城県南三陸町の旧防災対策庁舎では、庁舎をライトアップする工事が、3日から始まり、施工業者が地中に電線を引くための掘削工事などを行いました。

町によりますと、庁舎の外周に8基、内側に6基の合わせて14基のLED照明を取り付けるということです。町は鎮魂の思いを込め、震災月命日の前日にあたる毎月10日の夜と訪れる人が多い、お盆期間中に庁舎全体をライトアップする予定です。

南三陸町総務課 千葉啓課長:
「町の震災を知らない人も防災対策庁舎を見て、今後の教訓、次世代への伝承という部分も考えていってもらえれば」

照明を設置するための設計委託費170万円と工事費700万円は、町の今年度一般会計予算に盛り込まれています。工事は、3月10日までに完了する予定です。