10月3日、体罰があったとして謝罪会見を行った兵庫県姫路市の姫路女学院高校。学校によると、ソフトボール部顧問の男性教諭(41)がユニフォームを忘れてきた1年生の女子生徒(16)に対し、平手打ちをしてアゴが外れる大けがをさせたということです。
繰り返される「体罰」について、専門家に聞きました。
■アゴが外れるほどの「体罰」謝罪会見では

謝罪会見を行ったのは、兵庫県姫路市の姫路女学院高校です。
ソフトボール部顧問の40代の男性教諭が、部員の女子生徒1年生に対して体罰をおこなったとして、10月3日、兵庫県の私立高校が謝罪会見を行いました。この女子生徒はアゴが外れる全治1か月のけがです。
姫路女学院高校 摺河祐彦校長:
「生徒やご両親その他の生徒にもショックや不安を与え申し訳ない。心からお詫び申し上げます」
「生徒の心のケアと再発防止に取り組みたい」
■「一発たたいていいですか」平手打ち後も5時間立たせたまま

一体何があったのでしょうか。
9月24日にソフトボールの地区大会がありました。1年生の女子生徒はユニフォームを忘れてしまい、これに対し顧問だった男性教諭が腹を立てました。
ユニフォームを忘れた女子生徒は、まず母親に連絡をし、母親が顧問に電話。その中で男性教諭は、「一発たたいていいですか」と言い、まさか本当にたたくとは思わなかった母親も「お任せします」と返事をしたということです。
そして教諭は、生徒の頬を右手で1回平手打ちし、さらに「もう帰れ」「お前なんかいらん」と言いました。
この平手打ちの衝撃でアゴが外れ、その後女子生徒は全治1か月の外傷性開口障害と診断されました。ただ、すぐに診察を受けたわけではありませんでした。
この平手打ちの後、ベンチにも入れてもらえず、5時間ほど立ったまま試合を応援したということです。
「外傷性開口障害」とは、打撲や捻挫によって開口筋や顎関節の障害から口が開けにくくなることです。
銀座池渕歯科 池渕剛院長によるとー
外そうとしても外れないくらいアゴの関節は強い。咀嚼するときも、30キロほど力が加わることもあるので、それと同様くらいの力が外から加わったのではないか。
ということです。