去年の5月から福岡市博多区の警備会社「にしけい」で契約社員として働く20代・シングルマザーの女性。

野本さんの支援を受けて「働く場所」を得た女性の1人です。

2歳の娘を育てているため、時短勤務でチラシや営業広告などを制作しています。

シングルマザーの女性(20代)「作って実際にチラシとして配ってもらえるので嬉しいですね」

予期せぬ妊娠や貧困などの理由で子どもを育てるのが困難なため、出産前から支援を受ける「特定妊婦」として娘を出産した20代の女性。

娘が生後6か月になってから、ハローワークに通い、県内の企業で正社員として働き始めましたが、長くは続きませんでした。

シングルマザーの女性(20代)「正社員で働いているときに午前8時半から午後5時半の勤務時間だったんですけれど、残業で午後10時超えたりとか日付超えたりとかしていて・・・」

Q.転職は考えましたか?
シングルマザーの女性(20代)「雇ってくれるところがないだろうと思いました。その後、だめだってなってやめちゃって。その時すごく落ちていて。子供を育てることも無理だって思っちゃってたんで、姿美さんがおらんかったら子供と一緒にいてないかもしれないですね、いなかったかもしれない」

20代の女性は、子育てと両立できる今の働き方が最善だと感じています。

シングルマザーの女性(20代)「契約社員はどうしても給料面がすごく心配だったんですけれど、贅沢しなければ生きていけるぐらいはもらえているし、生活できるくらいは。実際に正社員で働いてみて、無理だなと思っちゃったんですよね、キャパを超えていて。今のかたちがすごく合っているから最初は心配だったんですけれど良かったなって」

野本さんが代表を務めるNPO法人に助けを求める女性は少なくありません。

「生活する場所」と「仕事の確保」もままらない。

これが、家庭環境に問題を抱えたまま1人で生計を立てることになった女性たちの多くが直面する現実です。

NPO法人「ぎんともも」 野本姿美代表「一緒にご飯を食べたり、忙しいならお子さんを預かっとくよとそのお子さんと一緒にご飯を食べたり泊まったり、たったそれだけのことで実は凄く救われることになるっていうだけだと思うので、一人一人が思いやりをもって他人と接することができるようになればずいぶん変わるんじゃないかなと思う」

※NPO法人「ぎんともも」の活動を支援したいと思われた方は 092-403-0277にお問い合わせください。