冬の日本海の味覚ズワイガニ漁の2024年12月までの水揚げ量は、過去5年平均を上回ったことが分かりました。
石川県水産総合センターによりますと、県内でズワイガニ漁が解禁された2024年11月6日から12月末までの水揚げ量は、オスの加能ガニが137.8トンで、昨シーズンや過去5年平均との比較で3割前後増加しました。

また、メスの香箱ガニの水揚げ量は173.8トンで、昨シーズンと比べ1割ほど減ったものの、過去5年平均との比較では5割増えました。
今シーズンは能登半島地震の影響を受け、輪島港での水揚げが制限される中で漁が行われていますが、県水産総合センターでは国の研究機関の調査から、ズワイガニの資源量は数年先も多い傾向が続く見通しとしています。
また、同じ時期に行われている寒ブリ漁は、2024年11月と12月の水揚げ量が昨シーズン並みの633トンで推移していて、過去10年平均の246トンを大きく上回っています。

能登半島東方の沿岸で水温が高いため、ブリが能登の漁場に集まりやすい環境が整ったことが好調な漁の要因と考えられています。