任期満了に伴う浦添市長選挙が2月2日に告示されます。これまでに現職と新人の2人が立候補を表明し、一騎打ちの構図となっています。両候補の公約や争点についてみていきます。
人口約11万人の浦添市。琉球王朝発祥の地として知られ、劇場や美術館などが点在し、西海岸には自然海岸が広がります。この浦添市政の舵取りを担う市長選挙が2月2日に告示され、現時点で現職と新人の2人が立候補を表明しています。
現職の松本哲治さん。自民・公明から推薦を得ています。3期12年、市政運営を担ってきた手腕をいかし、さらに浦添市を良くしていきたいと、去年11月半ば、いち早く出馬を表明しました。
▼現職・松本哲治氏「市民が喜ぶ、市民が安心して子どもから大人までそして高齢者の皆様まで安心して安全に暮らして浦添市を誇りに思えるような、そんな街をつくっていきますので宜しくお願いいたします」

主な公約として掲げるのは、点在する老人センターなどを集約した福祉総合拠点施設の建設や、市内の高校の生徒会へ年間55万円を補助し、行政運営などを疑似体験してもらう事業、そして米軍キャンプキンザーを抱える浦添市と、那覇軍港を抱える那覇市、普天間基地を抱える宜野湾市が連携し、基地が返還された後の街づくりを進める大型プロジェクト「ゲートウェイ2050PJ」への参画です。
▼現職・松本哲治氏「点でこれまでは基地跡地利用計画はやってきたが、それを面にしていく。他市と連携しながら民間のアイデアを入れて、まさに世界をにらんだデザインをどういう風に描けるかというのが今回のゲートウェイプロジェクトの骨子だと思っています」
一方、29日に立候補を表明したのは無所属で新人の里道昭美さん。女性市民団体の事務局長を務めています。自民・公明が推薦する現職に対して、市議会野党勢力が候補者を擁立しない中、急きょ出馬を決めました。
▼新人・里道昭美氏「無投票になりそうな状況で、浦添西海岸の埋め立ての課題がなかったことにはならない。それだけは避けたいと願っていました。みんなで挑む市長選挙にしようと臨むことにしました」

主な公約として掲げるのは、玉城県政と連携しての中学校卒業までの給食費無償化の実現や、市が発注する公共事業を請け負う企業に適正な報酬額の支払いなどを求める公契約条例の制定。そして那覇軍港の移設阻止・西海岸の埋め立て反対です
▼新人・里道昭美氏「西海岸の海が埋め立てられて、軍港がくるって知っていますか?と聞くと、知らないと言う人が本当に多いです。それは年齢に関わらず。まず知らせていくことが大事だと思う」