「今、お得なのは変動金利ですが」住宅ローン、5年後、10年後、20年後も…

熊崎キャスター:
住宅ローンの金利についてです。

住宅ローン比較サイト「モゲチェック」によると、「変動金利」は平均0.45%、「固定金利」は平均1.86%となっています。

住宅ローンの金利は、どれくらい上がるのでしょうか。

経済評論家 加谷珪一さん:
今回、日銀が利上げをしたので、おそらく4月以降、0.25%金利が上がると思います。

この先、日銀は段階的に金利を上げていこうと思っているので、そのシナリオだと、今回0.25上がった、その次は0.25上がって、という感じで段階的に上がっていくのがメインシナリオなんです。

ただ、金利というのは市場の状況によっては急騰することがあるので、必ずゆっくり上がっていきますよ、とは断言できないんですよ。

メインシナリオとしてはそうなんですが、市場なので、何か大きな変動があった場合には、金利が急に上がることも十分にあり得ると思います。

田中ウルヴェ京さん:
そうすると、「固定金利」か「変動金利」のどちらがいいのでしょうか。

経済評論家 加谷珪一さん:
これは哲学論争みたいな感じなんですが、今は「固定」と「変動」で1%くらい金利差があるので、今に限定すれば「変動」の方が圧倒的にお得なんですよ。

ただ、5年後、10年後、20年後も住宅ローンは効いてくるわけです。このときに今のような低金利のままかどうか、わからないわけですよ。

ちなみに1990年代や80年代には、金利が8%になったことがあります。過去にはあるんですよ。なので「絶対にない」とは言い切れないので、安全を取るのであれば、「固定」でずっと同じ金利にする。

目先の安い方を取るのであれば、「変動」ということで、あとは個人で判断していくしかないと思います。