賃貸の家賃“必ず上がる”ワケ

熊崎キャスター:
ローンを組んでいない人もいますが、加谷珪一さんによると「賃貸マンションの家賃も必ず上がる」そうです。

経済評論家 加谷珪一さん:
都内では、家賃がかなり上がっています。

マンションを所有している不動産ファンドや大家にしてみると、銀行からお金を借りて、その物件を買っているので、金利が上がると、金利をより支払わなければいけなく、コストがいっぱいかかるわけです。

最近は不動産価格そのものが高騰しているので、物件の取得に高い金額を要するわけで、今までと同じ家賃だと採算が合わなくなるので、契約更新のタイミングで、1割くらい上がっているケースも都内ではあると思います。

井上キャスター:
家賃は上がっているところが多いと思いますが、人口は減っていくので、そんなに上がり続けないだろうとも言えますよね。

経済評論家 加谷珪一さん:
全体からすると余っているんです。

ただ、都内の便利なところは、まだ物件が足りないということなので、場所によって状況は変わってくると思います。どこに住むのかで、かなり違ってくるのではないでしょうか。

駅が近くて利便性が高いところは、これからも物件の価格も上がるでしょうし、家賃も上がる傾向は続くと思います。

井上キャスター:
「駅近」はよく言われますよね。

経済評論家 加谷珪一さん:
人口が減少してくると、なおさら人は便利な場所に集まってくるんですよね。分散にはならなく、集中になってきます。そういう意味では駅近物件は普遍じゃないでしょうか。

==========
<プロフィール>
加谷珪一 さん
経済評論家 元日経BP記者
著書に「貧乏国ニッポン」
中央省庁などへのコンサルティング業務も