安福一郎さんに長岡市の医療法人を紹介したのは、新潟市中央区の人材紹介会社。

新潟を含む地方7県でサービスを展開しているこの会社・エンリージョンの江口勝彦代表取締役によりますと、3年間の平均でこの7県で転職した50歳以上の人は全体のおよそ10%ですが、新潟だけをみてみると全体の16%になるそうです。
新潟県は50代以上の転職率が高い傾向にあるといえます。

「やはり親御さんですね。介護とまでは行かなくても、ふるさとでって思われる方が多くて…」

高校卒業後に首都圏へ進学する人が多い新潟では、ベテランのシニア世代の需要が高いそうです。

「企業は新卒を思うように採れない。そうするとやはり腕前のある方、リズムがとれる方は非常に頼りになります」

都内の出版社から長岡市の医療法人へと転職した、54歳の安福一郎さん。
この医療法人・メディカルビットバレーが運営するクリニックの院長は安福さんの存在を“新しい風”と評価しています。

【エールホームクリニック長岡 田村真麻院長】
「若い人に入ってきていただくのも大事なんですけど、すでにスキルを持った人に入っていただいてというのは“刺激になること”だと思います」

『人生100年時代』に、新たな働き方の可能性が広がっています。

【安福一郎さん】
「活力のある社会づくりに貢献できれば…」
「“チャレンジ”は必要なものだなと思っています」