増える働き方の選択肢について

今、50代以上が地方へ転職する“働き方”が注目されています。

岡山県出身で54歳の安福一郎さんは、30年勤めた東京都内の出版社から2024年10月に転職して新潟県長岡市に移り住み、いま初めての冬を過ごしています。

「いやあ、寒いですね。雪でびっくりです」
「雪道を歩くのは― 全然慣れていないです。もう怖くて、怖くて…」

小学生と高校生の子どもと一緒に家族4人で長岡市に移住した安福さんの職場は、自宅から徒歩5分のところにある医療法人です。

今は、前職で経営企画や人事戦略を担当したキャリアを生かし、会社の管理を行う「総務人事マネージャー」として働いています。

「これから先の20年、なにか新しいことがしてみたいという思いになったんです」
「医療機関というのは、“地域活性”をしていくときに、人が集まる一つの核になりうるような役割が果たせる機関だなと思ったんですね」

50代での転職。
中越地方の湯沢町に妻の母親が住んでいることのほか、東京からのアクセスや教育環境の良さが、長岡への移住の決め手になりました。

実は今、こうした“50代以上の地方への転職”が注目されています。