新米価格、今年に入ってさらに1.5倍に

農林水産省の統計によりますと、令和6年=2024年産のコメの取引価格は、新米が出始めた11月の段階で前年の1.5倍に達しました。

この店の場合、令和6年産のコメの仕入れ価格は、新米の時期で前年のおよそ2倍。

加えて、今年に入ってからは、需要に供給が追いつかず、そこからさらにおよそ1.5倍と、コメの価格がさらに高騰しています。

価格上昇の理由は2つ

北海道大学大学院 農業研究院 坂爪浩史 教授
「コメの価格が上がっている理由は大きく2つあります。1つは生産コストの上昇です。2つ目は需給の逼迫」

農業経済学が専門の坂爪教授は、肥料代や燃料代などコメの生産コストの上昇と不作が重なって需給の逼迫に繋がっていると話します。コメの価格は上がっても、生産コストの上昇分を吸収できるほどではなく農家にとっては厳しい経営環境が続いています。