日本一運賃が高いとも言われた「北総線」が遂に値下げ。利用客からは多くの喜びの声が聞かれました。

■“日本一高い”運賃値下げ 「定期落とすと悲惨」改善へ…

運賃が「日本一高い」と言われてきた北総線。千葉県印西市にある千葉ニュータウン中央駅では、10月1日から定期券を購入する為に多くの人が訪れていました。その理由というのが…

通学定期券を買いに来た人
「10月から安くなるので(買いに来た)」



実はこのたび、北総線の運賃が1979年の開業以来、初めて値下げされました。特に値下げ幅が大きいのが「通学定期券」で、これまで「京成高砂駅」から「印西牧の原駅」区間の6か月定期は8万950円でしたが、今回の値下げで、6割以上も安い2万6950円に!

北総線の利用者は、これまで涙ぐましい努力をしてきていました。

北総線の利用客(その1)
「定期がすごく高いので“落としたら絶対ダメ”とか」

定期券は高いもので10万円以上。なので絶対に落とせません。さらに…。

北総線の利用客(その2)
「ちょっとこれじゃ(高くて)通えないねって。じゃあ悪いけど自転車で行ってって」



運賃が高すぎて電車は使わず自転車登校に。きわめつきにはこんな都市伝説まで…。

北総線の利用客(その3)
「あの頃は子どもが高校になると引っ越す人もいたんですよ」

なんと、子どもが高校に上がるタイミングで北総線沿いから引っ越す家族もいたそうです。そんな中、ようやく累積損失を解消できるめどが立ったとして、利用者待望の値下げが実現しました。

通学定期券を買いに来た人
「えー助かります。(通学)定期代が60%くらい安くなったんで」

北総鉄道企画室 柴崎俊哉 課長
「業績が回復してまいりましたので『長らくお待たせいたしました』というところで」